旅行や帰省などの際に、犬を連れて車で出かける飼い主さんが増えてきました。 最近では、高速道路のサービスエリアにもドッグランが設置されるなど、犬と車で出かけやすい環境が整っています。 安全に快適に、そして周囲の人に迷惑をかけないよう、犬とのドライブを楽しみましょう。
人間が車に乗る際は、シートベルトの着用、チャイルドシートへの着席などが義務づけられていますが、犬をはじめとするペットは、荷物と同じ扱いとなるため、法律による乗車の規定はありません。 しかし、規制がないからといって、犬を車内で自由に動き回らせたり、膝の上に座らせて運転したりするのは危険です。ハンドルやブレーキ操作を誤り、事故を引き起こす可能性が十分にあり、過去に、小型犬を膝の上に乗せて運転していたことで、安全運転義務違反により処罰された事例もあります。 また、走行中の車の窓から犬が顔を出している光景をよく見かけますが、これもたいへん危険です。大きな犬の場合、身を乗り出した拍子に電柱や標識にぶつかる危険があり、小型犬であれば窓から落下する可能性があります。 さらに衝突事故の際には、事故の衝撃で犬がフロントガラスに叩きつけられたり、窓から投げ出されたりする場合があります。また、運よくケガすることがなかったとしても、事故後に犬がパニックとなり、ドアを開けたとたんに走って逃げてしまうケースもあります。犬の車中での管理を間違えると、重大な事故につながる可能性があることを忘れないでください。
そのため、車内では犬が自由に動き回れないようにすることが重要です。 小さい犬ならキャリーバッグやケージに入れて、後部座席の足元に置くと安定します。座席に固定させるキャリーバッグも市販されています。大型犬はケージに入れ、ワゴン車後部のラゲッジスペースなどに置くのがベストです。その際には、走行中にケージが動いてしまわないように、荷造り用ベルトなどでシートに固定しましょう。犬の車酔いも防いでくれます。 ただし、ケージの中には熱がこもりやすいので、熱中症対策を忘れずに。犬の様子を見ながらこまめにエアコンの調整をしたり、小型扇風機などで車内の空気を循環させたりするなどの工夫をしましょう。また、老犬や持病があってキャリーやケージに入れない犬には、犬用シートベルトで後部座席に固定したり、リードを持った人間を後部座席に座らせたりするなど、状況によって臨機応変に対応しましょう。
ドライブが長時間に及ぶ場合、人間の安全運転や犬の気分転換のために、休憩はこまめにとりたいものです。最近の高速道路のサービスエリアでは、犬を連れている人をよく見かけますが、サービスエリアはたくさんの人が休憩のために訪れる公共のスペースです。犬を苦手と感じる人もいるので、公園での散歩同様、リードの装着や排泄物の後始末を忘れないようにしましょう。
また、車のドアを開けた途端に犬が飛び出してしまわないよう、リードはあらかじめ装着しておきます。 ちょっとした買い物など、駐車場の車内に犬を待たせておきたい場面もあります。飼い主が戻るまでじっと待てる犬もいますが、知らない場所に残されることが苦痛な犬もいます。人が通るたびに吠えるような犬の場合は、誰かが一緒に車内に残るようにしましょう。熱中症対策にもなります。
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