【内容】
小動物臨床で用いられる手術器具についてその特徴や使用時のポイント、注意点を豊富な写真とともにわかりやすく解説!
小動物臨床では、症例の体格差が幅広いことから、同じ目的の手術器具であっても、大~極小サイズまで揃える必要がある。手術器具の種類も動物用・人用など多種多様で、避妊手術1つをとっても使用する手術器具は5種20 個以上となる。小動物臨床に従事する獣医師や動物看護師には、手術器具に対するより多くの知識が求められるが、誤用、乱用、粗雑な取り扱い、不適切な洗浄や滅菌処置による手術器具の不具合が見受けられることもある。安全な手術のためには、全スタッフが手術器具の取り扱いについての正しい知識を身につけなければならない。本書は、動物病院で使用される手術器具(鋼製器具)の取り扱いについて、購入時から実際に手術に使用するまでの注意点、各種器具の特徴、そして手術後の洗浄や滅菌に至るまでを解説。新人獣医師や動物看護師、獣医学・動物看護学を学ぶ学生にも入門書としてわかりやすくまとめられている。
【著者】遠藤 薫
【判型】B5判 116頁 オールカラー
≪目次≫
Chapter 1 手術器具の基本
1 手術器具(鋼製器具)の製造工程
2 小動物臨床における手術器具とその目的
3 手術器具の取り扱い
新品を購入したときの取り扱い
滅菌時の注意点
使用時の注意点
洗浄時の注意点
4 手術前準備と片づけ
手術前の準備
手術後の片づけ
Column 手洗い・術部洗浄
Column ガーゼの確認
Chapter 2 主要な手術器具
1 メス
金属メス
電気メス
超音波メス
2 剪刀
外科剪刀
メッツェンバーム剪刀
メイヨー剪刀
ワイヤー剪刀
抜糸剪刀
眼科剪刀
3 持針器(把針器) メイヨーへガール
オルセンへガール
マチュータイプ
4 鑷子
無鉤鑷子
有鉤鑷子
ドベイキー鑷子
臓器把持鑷子
動脈切開用鑷子
5 鉗子
ペアン鉗子
コッヘル鉗子
モスキート鉗子・モスキート剥離鉗子
アリス鉗子
バブコック鉗子
子宮鉗子
肺把持鉗子
胎盤鉗子
ハンマーヘッド鉗子
胃・腸鉗子
舌鉗子
麦粒鉗子
チューブ鉗子
タオル鉗子
アリゲーター鉗子
サテンスキー鉗子
剥離鉗子
毛抜き鉗子
6 開創器
ゲルピー開創器
ウェイトラナー開創器
ベックマン・アドソン開創器
クロスアクション開創器
ゴッセ開創器
バルフォア開創器
全方向開創器
開胸器と閉胸器
筋鉤
筋鉤(有爪)
柔軟性腸圧定ヘラ
7 縫合針
8 縫合糸
縫合糸の分類:素材・性質・形状
縫合糸のサイズ:長さ・太さ
特殊な縫合糸・縫合材料
Column 絹糸(シルク)について
9 ドレープ
布製ドレープ
ディスポドレープ
撥水・防水・吸水
ドレーピングの例
10 マイクロサージェリー
手術用顕微鏡と拡大鏡
トレーニング
マイクロサージェリーで用いる手術器具
持針器
剪刀
鑷子
鉗子・血管クランプなど
針付縫合糸
注意点
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